ピッキングが速くなると右手がもつれる…ギターで弦移動がうまくいかない原因と練習方法
ギターを練習していて、
「ゆっくりなら弾けるのに、速くすると右手がもつれる」
「同じ弦なら弾けるのに、弦が変わった瞬間にミスする」
「左手は合っているはずなのに、なぜかフレーズが弾けない」
こんな経験はありませんか?
ギターを始めたばかりの頃は、どうしても左手に意識が向きがちです。
コードを押さえる、フレットを間違えない、指を速く動かす。
もちろん左手も大切なのですが、実際に曲を弾いてみると意外と問題になりやすいのが「右手」です。
特に単音フレーズでは、テンポが上がった途端にピッキングが追いつかなくなることがあります。
今回は、ピッキングで右手がもつれてしまう原因と、練習するときに確認してほしいポイントについて解説します。
単純なオルタネイトピッキングはできるのに、曲になると弾けない
例えば、1本の弦だけを使って、
ダウン・アップ・ダウン・アップ……
と繰り返すだけなら、ある程度速く弾ける方は多いと思います。
ところが実際の曲になると、急に難しくなります。
なぜでしょうか?
曲の中では単純にピックを上下させるだけではないからです。
弦が変わったり、音の長さが変わったり、休符が入ったり、アクセントの位置が変わったりします。
つまり右手は、
「ピックを上下させる」
だけではなく、
「どの弦を弾くのか」
「いつ弾くのか」
「次はどちら向きにピッキングするのか」
といった複数の動きを連続して処理しています。
単純なオルタネイトピッキングができることと、実際のフレーズをスムーズに弾けることは少し別の問題なんです。
特に難しくなりやすいのが「弦移動」
右手がもつれるとき、まず確認してほしいのが弦移動です。
例えば6弦だけで、
ダウン・アップ・ダウン・アップ
と弾く場合、右手はほぼ同じ場所を往復しています。
ところが、
6弦→5弦→4弦
と移動すると、ピックを上下させながら右手そのものの位置も変えなければいけません。
ここでピックが必要以上に大きく動いていると、次の弦まで移動するための距離も大きくなります。
ゆっくりしたテンポでは間に合っていても、テンポを上げた途端に間に合わなくなることがあります。
「右手を速く動かせない」のではなく、
1音ごとの動きが大きすぎる
可能性もあるということです。
ピックを弦に深く当てすぎていないか
もう一つ確認してほしいのが、ピックが弦にどれくらい当たっているかです。
ピックを弦の奥まで深く入れてしまうと、1回弾くたびに弦から大きな抵抗を受けます。
ゆっくり弾いていると、それほど気にならないかもしれません。
しかしテンポが上がるほど、
弦に引っかかる↓右手に力が入る↓次のピッキングが遅れる↓さらに力が入る
という状態になりやすくなります。
速く弾こうとして力を入れた結果、逆に右手が動きにくくなってしまうわけです。
ピックを必要以上に深く入れず、弦をスムーズに通過できる位置を探してみましょう。
「速く弾けない=もっと速く右手を振る」ではありません
速いフレーズが弾けないと、
「もっと右手を速く動かさないと!」
と思ってしまいがちです。
ですが、実際には速さそのものより、
無駄な動きを減らすこと
の方が重要な場合があります。
大きく振っている右手を、そのまま無理やり高速化しようとすると力みやすくなります。
まずはゆっくりしたテンポで、
・ピックが必要以上に大きく動いていないか
・弦に深く入りすぎていないか
・弦移動の瞬間だけ動きが大きくなっていないか
・肩や腕まで力んでいないか
を確認してみてください。
速さを上げるのは、その後です。
右手だけを取り出して練習してみる
フレーズが弾けないと、最初から最後まで何度も繰り返してしまうことがあります。
ですが、右手が原因かもしれないと感じたら、一度左手のことを忘れてみるのもおすすめです。
例えば弦を軽くミュートした状態で、実際のフレーズと同じ弦だけをピッキングしてみます。
音程を気にする必要がなくなるので、右手の動きだけに集中できます。
ここでうまく弾けないのであれば、左手ではなく右手側に原因がある可能性があります。
反対に、右手だけなら問題なくできるのであれば、左右の手を合わせるタイミングに原因があるかもしれません。
「弾けない」という一つの問題をそのまま何十回も繰り返すのではなく、
右手だけ、左手だけ、左右を合わせる
というように問題を分けてみると、原因を見つけやすくなります。
弾けない部分だけを1〜2小節に区切る
曲の中でピッキングがもつれる場所がある場合、その部分だけを取り出して練習してみましょう。
1曲を最初から最後まで何度も通す必要はありません。
むしろ難しい部分を1〜2小節程度に区切った方が、
「この弦移動で引っかかっている」
「ここだけアップピッキングが遅れている」
「この音から次の弦へ移動するときだけ右手が大きく動いている」
といった原因を見つけやすくなります。
四日市市笹川の隠れ家ギター教室でも、難しいフレーズを練習するときは短い範囲に区切ることがあります。
1曲を通す練習ももちろん必要ですが、「弾けない場所を弾けるようにする練習」とは分けて考えた方が効率的です。
テンポを落とすなら「きれいに弾ける速さ」まで落とす
速いフレーズを練習するときには、テンポを落とすことも大切です。
ただ、
原曲がBPM160だから、とりあえず150。
これでは、まだ速すぎることがあります。
大切なのは数字ではありません。
自分が正しい動きで弾けるテンポまで落とすことです。
BPM120まで落とす必要があるなら120。
100なら100。
場合によってはもっと遅くても構いません。
一度きれいに弾ける速さまで落として、
正しい動きで弾く↓少しテンポを上げる↓もう一度弾く↓崩れたら少し戻す
という方法で進めてみてください。
速いテンポで何度も失敗を繰り返すより、まず成功できる速さを見つけた方が練習しやすくなります。
左手ばかり見ていると、右手のミスに気づきにくい
ギターを始めたばかりの方ほど、演奏中は左手を見ていることが多いと思います。
「次は何フレットだったかな?」
「このコードはどこを押さえるんだっけ?」
と考えるので当然です。
ところが右手をほとんど確認していないと、
「左手を間違えたと思っていたけれど、実は違う弦をピッキングしていた」
ということもあります。
何度やっても同じ場所で崩れる場合は、一度右手を見ながら弾いてみてください。
スマートフォンで演奏を撮影してみるのもおすすめです。
自分では小さく動かしているつもりでも、動画で見ると想像以上にピックが大きく動いていることもあります。
「何回練習したか」より「何が失敗しているか」
同じフレーズを繰り返す練習は大切です。
ただし、10回、20回、50回と弾けば必ず上達するわけではありません。
例えば毎回同じ弦移動でミスしているのに、原因を確認せず50回繰り返しても、同じ失敗を繰り返しているだけになってしまう可能性があります。
途中で一度止まって、
「どこで崩れた?」
「ダウンとアップのどちらで引っかかった?」
「弦を移動するときだった?」
「右手に力が入っていなかった?」
と確認してみてください。
練習回数を増やすこと以上に、自分がどこで失敗しているのかを知ることが大切です。
ピッキングは「力」より動きの整理が大切
速いフレーズを弾いているギタリストを見ると、ものすごい速さで右手を動かしているように見えます。
そのため、
「自分にはこんな速さで動かせない」
と思うかもしれません。
ですが、速く弾くために必要なのは単純な腕力ではありません。
余計な動きを減らして、必要な距離だけピックを動かすことが重要です。
最初から速さだけを求めず、
ゆっくり弾く
↓
右手の動きを確認する
↓
弦移動を確認する
↓
少しテンポを上げる
↓
崩れたら原因を確認する
という練習を繰り返してみましょう。
まとめ|右手がもつれたら「もっと速く」ではなく一度動きを確認しよう
ピッキングが速くなると右手がもれてしまう場合、単純に「練習量が足りない」とは限りません。
ピックを深く当てすぎていたり、ピッキングの動きが大きすぎたり、弦移動のときだけフォームが崩れていたりすることがあります。
特に、
「同じ弦なら速く弾けるのに、曲になると弾けない」
という場合は、弦移動を含めた右手の動きを一度確認してみてください。
四日市市笹川の隠れ家ギター教室では、決まった教材だけを進めるのではなく、生徒さんが弾いてみたい曲を使いながら、その方が実際につまずいている部分を一緒に確認してレッスンしています。
「何度練習しても同じところで止まってしまう」
「左手が悪いのか右手が悪いのか分からない」
「好きな曲を弾けるようになりたいけれど、どう練習したらいいか分からない」
そんな方も、一つずつ原因を整理していけば大丈夫です。
ギターを始めたばかりの方も、まずは自分がきれいに弾ける速さから少しずつ練習してみてください。
隠れ家ギター教室では、ギターが初めての方を対象に無料体験レッスンも行っています。
教室について詳しくはこちら
コメント