ギター初心者はコードを押さえても音が鳴らない?きれいに鳴らす5つのコツ
- 8月25日
- 読了時間: 8分
ギターを始めたばかりの頃、
「コードの形は合っているはずなのに音が鳴らない」
「ジャーンと弾くと何本かの弦が鳴っていない」
「音がビリビリしてきれいに聞こえない」
と悩む方はとても多いです。
コード表を見ながら正しい場所を押さえているのに、なぜかきれいな音にならないと「自分にはギターが向いていないのかな?」と思ってしまうこともあるかもしれません。
ですが、最初からすべての弦をきれいに鳴らせる初心者の方はほとんどいません。
コードがきれいに鳴らないのにはいくつか原因があり、押さえ方を少し変えるだけで改善することもあります。
今回は、初心者専門のギター講師として普段レッスンをしている経験から、コードを押さえても音が鳴らない主な原因と、きれいに鳴らすための5つのコツを解説します。
ギター初心者がコードを押さえても音が鳴らないのは普通です
まず知っておいてほしいのは、ギターを始めたばかりの時にコードがきれいに鳴らないのは珍しいことではないということです。
ギターのコードでは、複数の指をそれぞれ違う弦・違うフレットに置きながら、ほかの弦には触れないようにしなければなりません。
普段の生活ではほとんどしない指の使い方なので、最初は思った通りに指が動かなくて当然です。
特にC、G、D、Amなどの基本コードでも、
押さえている弦がビビる
隣の弦に指が触れて音が消える
力を入れているのに音が鳴らない
コードチェンジすると急に鳴らなくなる
といったことはよくあります。
重要なのは、力任せに何度も押さえることではありません。
どの弦が鳴っていないのかを確認して、原因を一つずつ直していくことです。
コツ1|フレットのすぐ近くを押さえる
初心者の方にまず確認してほしいのが、弦を押さえている位置です。
たとえば3フレットを押さえる場合、2フレットと3フレットの間ならどこでも同じというわけではありません。
基本的には、3フレット側の金属部分の少し手前を押さえると、比較的弱い力でもきれいな音が鳴りやすくなります。
逆にフレットとフレットの真ん中付近や、押さえる場所から遠い位置を押さえていると、しっかり力を入れているつもりでも「ビーン」「ビリビリ」という音が出ることがあります。
初心者の方はコードの形を作ることに集中するあまり、指を置く細かい位置までは確認していないことが多いです。
一度コード全体を弾く前に、指の位置を見てみてください。
少しフレット側へ動かすだけできれいに鳴ることもあります。
コツ2|指をなるべく立てて押さえる
次に多いのが、押さえている指が寝てしまっているケースです。
たとえばCコードを押さえた時、押さえる場所自体は正しくても、薬指や中指が寝ていると隣の弦に指の腹が触れてしまいます。
すると、押さえていないはずの弦までミュートされて音が鳴らなくなります。
この場合、「もっと強く押さえれば鳴る」と考えて力を入れても改善しません。
必要なのは力ではなく、指の角度を変えることです。
指先に近い部分で弦を押さえるイメージで、できる範囲で指を立ててみましょう。
ただし「絶対に指を90度に立てないといけない」と考える必要はありません。
手の大きさや指の長さは人それぞれ違います。
隣の弦に触れず、必要な音が鳴ればOKです。
コツ3|力を入れすぎない
「音が鳴らない=押さえる力が弱い」
と思っている初心者の方は多いですが、実際には力を入れすぎているケースもかなりあります。
必要以上に強く握ると、手や腕が疲れやすくなります。
さらに指が動きにくくなり、コードチェンジまで遅くなってしまいます。
ギターは、正しい位置を押さえれば想像しているほど強い力は必要ありません。
まず弦を軽く押さえ、少しずつ力を強くしてみてください。
音がきれいに鳴ったところが、その弦を押さえるために必要な力です。
それ以上強く握っても、音がさらに良くなるわけではありません。
初心者のうちは「押さえる」よりも「握り込む」状態になりやすいので、時々左手の力を抜いてからもう一度コードを作ってみるのがおすすめです。
コツ4|コードを弾く前に1本ずつ音を確認する
コードがきれいに鳴らない時に、いきなり何度も「ジャーン、ジャーン」と全部の弦を鳴らしていませんか?
実はこの練習方法では、どこに問題があるのか分かりにくくなります。
たとえばCコードを押さえたら、いきなり全部の弦を弾くのではなく、弦を1本ずつ鳴らしてみてください。
「6弦は弾かない」
「5弦は鳴っている」
「4弦がビビる」
「3弦は鳴る」
「2弦が鳴らない」
というように確認していくと、どの指を直せばいいのか分かります。
2弦が鳴っていないのであれば、隣の3弦を押さえている指が2弦に触れている可能性があります。
4弦がビビるのであれば、押さえる位置や力を確認します。
こうして原因を一つずつ探していく方が、ただ何十回もコードを弾き直すより効率よく練習できます。
コツ5|最初から完璧なコードを求めすぎない
初心者の方ほど、
「6本全部きれいに鳴らさないと次へ進んではいけない」
と思ってしまうことがあります。
もちろん最終的にはきれいなコードを目指したいのですが、最初から100点を目指す必要はありません。
コードを一つ押さえるだけなら鳴るようになっても、実際の曲では次のコードへ移動する必要があります。
そのため、
「まず形を作れる」
↓
「ゆっくりなら音を鳴らせる」
↓
「コードチェンジできる」
↓
「曲の中でもきれいに鳴らせる」
というように、段階的に練習していけば大丈夫です。
実際のレッスンでも、最初からすべてのコードを完璧にしてから曲を進めるわけではありません。
曲を弾きながら何度も同じコードに触れるうちに、自然と押さえ方が安定してくることも多いです。
手が小さいからコードが鳴らない?
「自分は手が小さいからギターには向いていないのでは?」
と心配される方もいます。
もちろん手の大きさによって押さえやすさに多少違いはあります。
しかし、初心者の方がコードをうまく鳴らせない原因の多くは、単純な手の大きさだけではありません。
指の位置、角度、親指の場所、手首の角度などを少し変えることで、一気に押さえやすくなることがあります。
また、同じコードでも押さえ方は一つとは限りません。
曲によっては簡単なコードフォームへ置き換えることもできます。
「教則本と同じ形で押さえられないからダメ」と考える必要はありません。
Fコードだけ鳴らない場合は少し別です
CやG、Dなどは鳴るのに、Fコードになると急に音が鳴らなくなる方も多いと思います。
Fコードは人差し指で複数の弦を同時に押さえる、いわゆるバレーコードなので、通常のオープンコードとは少しコツが違います。
特に、
人差し指のどの部分で押さえるか
人差し指を置く位置
親指の位置
手首の角度
必要以上に握り込んでいないか
などが大切になります。
Fコードが鳴らないからといって、ギターが下手なわけではありません。
初心者がつまずきやすい代表的なポイントなので、焦らず少しずつ練習していきましょう。
コードが鳴るようになったら次はコードチェンジ
単体のコードが少しずつ鳴るようになったら、次はコードチェンジです。
初心者の方によくあるのが、
「Cは弾ける」
「Gも弾ける」
「でもC→Gになると弾けない」
という状態です。
これはまったく不思議なことではありません。
コードを押さえることと、別のコードへ瞬時に移動することは別の技術だからです。
最初は曲のテンポで練習する必要はありません。
CとGだけを使って、
C → G → C → G
というようにゆっくり往復するだけでも十分な練習になります。
まとめ|音が鳴らない時は「力」より「原因」を探そう
ギター初心者がコードを押さえてもきれいな音が鳴らないのは、ごく普通のことです。
今回紹介したポイントは、
フレットの近くを押さえる
指をなるべく立てる
力を入れすぎない
1本ずつ音を確認する
最初から完璧を求めすぎない
この5つです。
特に大切なのは、音が鳴らない時に闇雲に力を入れるのではなく、「どの弦が、なぜ鳴っていないのか」を確認することです。
1本ずつ確認して原因を見つければ、修正するポイントも分かりやすくなります。
ギターは最初からきれいに弾ける必要はありません。
昨日より1本多く弦が鳴った。
昨日より少し楽にコードを押さえられた。
そのくらいの変化でも、十分に上達しています。
焦らず続けていきましょう。
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